エアコンから水が垂れる理由とは?水漏れを防ぐ方法とメンテナンス法を徹底解説

冷房をつけていたら、エアコンの室内機からポタポタと水が落ちてきた。床や壁が濡れるのも心配ですし、電気製品なので触ってよいのか迷う人も多いはずです。

まずはリモコンで運転を止めます。メーカー各社が最初に確認するよう案内しているのは、エアコンの中にたまった水を屋外へ流すドレンホースと、フィルターの汚れです。この2つは自分でも確認できます。確認しても止まらない場合、特に吹き出し口以外から水が出ている場合は、購入店やメーカーの修理窓口に相談します。

この記事では、水が出ている場所から原因の見当をつける方法、自分で確認してよいことと避けたい作業、相談先の選び方を、エアコンメーカー各社の公式情報をもとに整理します。

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目次

水が垂れてきたら最初にすること

日立の案内では、水が漏れている場合はいったん使用を控え、故障や事故を防ぐためにスイッチを切り、コンセントから電源プラグを抜くよう求めています。

  1. リモコンで運転を止める
  2. 電源プラグを抜く。プラグやコンセントのまわりが濡れているときはプラグに触らず、分電盤のブレーカー(家の電気を止めるスイッチ)を切る
  3. 近くの家具や家電を移す。動かせないものはビニールシートやゴミ袋をかぶせる
  4. 水の落ちる場所にバケツを置いたりタオルを敷いたりして、床や壁に染み込んだ水は早めに拭き取る
  5. どこから水が出ているかを見ておく

濡れたプラグについては、三菱電機の解説が、そのまま抜くと感電のおそれがあるため、触らずにブレーカーを落としてから対応するよう案内しています。家具の保護や水の拭き取りも、同じ解説で応急処置として挙げられています。

リビングの壁の高い位置に取り付けられたエアコンの室内機

水が出る場所とタイミングで原因の見当をつける

同じ「水漏れ」でも、水の出る場所やタイミングによって原因と相談先が変わります。メーカー各社の案内をまとめると、次のようになります。

水が出る場所・タイミング考えられる原因まず確認すること改善しないときの相談先
冷房・除湿中に吹き出し口から垂れる、水滴が飛ぶ吹き出し口や風向板(風の向きを変える板)の結露。フィルターや内部の汚れ、湿度の高い部屋での長時間の冷房フィルターの汚れ、風向板の向き、窓や戸が開いていないか購入店・メーカーの修理窓口。内部の汚れが原因ならエアコンクリーニング
本体の下や、本体と壁の間からポタポタ落ちるドレンホースの詰まり・折れ・持ち上がり、先端が水に浸かっている、前面パネルがしっかり閉まっていない屋外にあるドレンホースの先端、前面パネル購入店・メーカーの修理窓口
雨の日だけ漏れる配管を覆う断熱材やテープの劣化、配管の傾き不足による雨水の浸入雨の日に漏れることをメモし、漏れている場所を写真に撮る購入店、取り付けた業者、エアコンの修理業者
取り付けてすぐに漏れ始めた取り付け工事が原因の可能性取り付けた日と、漏れ始めた日購入店、取り付けた業者
室外機から水が出ているほとんどの場合は異常ではない(冷房中の結露水や、暖房中の霜取りで溶けた霜)室内機から漏れていないか室内機に異常がなければ、通常は相談の必要なし
日立・三菱電機・コロナ・パナソニックの公式情報をもとに作成

本体の下などから漏れていて、ドレンホースの先端やフィルターに問題が見当たらない場合は、購入店やメーカーの修理窓口に点検を依頼します。日立は、吹き出し口以外から水が漏れている場合は本体内部の部品や排水経路の不具合が考えられ、自分での対処は難しいとしています。

自分で確認してよいこと

次の項目は、メーカーが利用者に確認を勧めているものです。フィルターや前面パネルに触れるときは、運転を止めて電源プラグを抜いてから行います(プラグが濡れているときは、先に書いたとおりブレーカーを切ってから)。

フィルターの汚れ

フィルターが汚れていると空気の流れが悪くなり、吹き出し口が結露しやすくなります。ほこりがたまっていたら、取扱説明書の手順で掃除します。洗った場合は、十分に乾かしてから取り付けてください。

ドレンホースの先端

ドレンホースは、エアコンの中にたまった水を屋外へ流すためのホースです。室内機から壁の穴を通って屋外へ出ていて、その先端から水が流れ出ます。屋外で先端を見つけ、次の点を目で見て確認します。

  • 途中で折れ曲がったり、先端がつぶれたりしていないか
  • 途中が持ち上がって、水が上り坂を流れる形になっていないか
  • 先端が水たまりやバケツの水に浸かっていないか
  • 先端の口に、ゴミや泥が詰まっていないか

折れや持ち上がりは形を整え、整えても水が上り坂を流れる形が直らない場合は、取り付けた業者や購入店に相談します。先端が水に浸かっていれば水から出します。先端の口に見えるゴミは取り除く程度にとどめ、ホースの中には何も差し込みません。中が詰まっていそうな場合や、ホースが劣化してつぶれたり折れたりしている場合は、購入店やメーカーに点検や交換を依頼します。

冬に先端が凍っている場合は、40℃前後のお湯をゆっくりかけて溶かします。熱湯はホースが変形する原因になるため使いません。

前面パネルと使い方

  • 前面パネルがしっかり閉まっているか
  • 冷房中に窓や戸を開けたままにしていないか
  • 冷房中に風向板を下向きのままにしていないか(水平にすると、風向板に水滴がつきにくくなる)
  • 湿度が高い部屋で長時間冷房していないか(三菱電機は湿度80%以上での長時間の冷房を避けるよう案内しています。日立は除湿運転に切り替える方法を挙げています)
  • 気密性の高い住宅で、換気扇を回しながら吸気口(外の空気を取り入れる口)を閉じていないか(コロナは吸気口が開いているかの確認を案内しています)

ここで挙げた確認項目は、日立の「室内機から水が飛んできます」、三菱電機のよくあるご質問、コロナのよくあるご質問をもとにしています。

自分でやらないほうがよいこと

水漏れの対処法として、ドレンホースの中を吸い出す方法や、市販のスプレーでエアコン内部を洗う方法が紹介されていることがあります。メーカーや公的機関が注意を促している作業に、当サイトが確認の範囲を超えると考える作業を加えて、次にまとめました。

避けたい作業理由
ドレンホースの中を無理に掃除する(吸い出す、棒を差し込むなど)三菱電機は「ドレンホースのお掃除を無理に行うと、逆に故障につながるおそれ」があるとし、詰まりは自分で清掃せず、メーカーや販売店に点検・清掃を依頼するよう案内しています
ドレンホースを切る、外す、付け直す当サイトの判断です。メーカーが利用者に案内している確認の範囲を超える作業で、ホースのつなぎ目や傾きに問題が出ると、かえって水漏れの原因になりかねません。劣化したホースの交換は、メーカーや販売店に依頼します
市販のスプレーなどで内部を洗うNITE(製品評価技術基盤機構)は、内部洗浄で洗浄液が電気部品にかかり、発火して火災になった事故を紹介し、できるだけ専門の事業者に相談してから洗浄するよう呼びかけています
カバーを外して内部の熱交換器(空気を冷やしたり温めたりする金属の部品)を掃除するダイキンは、熱交換器の汚れがひどい場合は専門業者に任せるよう案内しています。自分で掃除すると、アルミの板が折れ曲がったり、電気部品の故障につながったりするおそれがあるためです
本体の傾きを自分で直す(すき間に物を挟むなど)当サイトの判断です。本体が傾いて見える場合は、取り付けの状態を確認してもらう必要があります。本体の固定に関わるため、物を挟んで直さず、取り付けた業者や購入店に相談します

ダイキンのFNシリーズを使っている場合

ダイキンは、ルームエアコンFNシリーズの2023年・2024年・2025年モデルについて、冷房や除湿の運転中にドレンホースが詰まり、水漏れが起きるおそれがあるとして、無償の点検・修理を案内しています(2025年11月28日告知)。

対象かどうかは、室内機に書かれた機種名で確認します。2023年・2024年モデルで以前に予防の処置を受けた場合も対象です。室内機は高い場所にあるため、確認するときは足もとに気をつけてください。対象の場合は、案内ページに記載の専用窓口(電話またはメール)に申し込みます。

相談先の選び方

自分で確認しても水漏れが止まらないときは、状況に合わせて次の相談先を選びます。

相談先向いている状況
購入店、メーカーの修理窓口原因が分からない、確認しても止まらない、吹き出し口以外から漏れている。購入店の長期保証に入っていれば、利用できる場合がある
取り付けた業者、エアコンの修理業者取り付けてすぐに漏れ始めた、雨の日だけ漏れる、配管のまわりから漏れている
エアコンクリーニングの業者フィルターを掃除しても吹き出し口から水が飛ぶなど、内部の汚れが原因と考えられる

パナソニックの解説は、業者選びに迷ったらメーカーのカスタマーセンターに紹介を頼めること、相談のときは雨の日に漏れるといった発生状況や、漏れている場所の写真を伝えるとよいことを挙げています。あわせて、メーカー名と機種名、いつから漏れているかも伝えると、話が進めやすくなります。

水漏れを繰り返さないための手入れ

建物の外壁沿いに置かれたエアコンの室外機と配管
  • フィルターは2週間に1回が目安:ダイキンはシーズン中のフィルター掃除を2週間に1回としています。自動でフィルターを掃除する機能が付いた機種は、取扱説明書の手入れ方法に従います
  • ドレンホースの先端を時々見る:折れや持ち上がり、先端のゴミや水没がないかを確かめ、室外機やホースの周りに物を置かないようにします
  • 湿度が高い日の使い方:湿度の高い部屋で長時間冷房するときは、除湿運転も選択肢になります
  • 内部の汚れはプロに任せる:熱交換器の汚れがひどい場合は、自分で洗わずに専門業者に依頼します

まとめ

エアコンから水が垂れたら、まず運転を止めて電源プラグを抜きます。プラグやコンセントのまわりが濡れているときは触らず、ブレーカーを切ってから対応してください。

自分で確認できるのは、フィルターの汚れ、屋外にあるドレンホースの先端、前面パネルと使い方までです。ドレンホースの中の掃除や市販スプレーでの内部洗浄は、故障や事故につながるおそれがあるため避けます。確認しても止まらない場合、特に吹き出し口以外から漏れている場合は購入店かメーカーの修理窓口へ、取り付け直後や雨の日だけの漏れは購入店や取り付けた業者へ相談しましょう。

最終更新:2026年10月14日(原因・対処・相談先をエアコンメーカー各社とNITEの公式情報で見直し)

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