暑い夏が終わり秋になると、多くの虫たち（害虫）が活発に活動を始めます。秋口は虫たちも冬に向けて準備を始める時期。
屋内への害虫の侵入や、庭の害虫トラブルに悩んでいる人も多いのではないでしょうか。この記事では、秋に発生する害虫の対策法について解説します。
秋に発生する害虫
秋に多く見られる害虫にはどのような種類のものがいるのでしょうか。秋に発生する、いや〜な虫たちを紹介します。
ゴキブリ
秋の害虫「ゴキブリ」は、多くの人々が嫌う家屋の害虫です。
特に秋になるとゴキブリが目立つ理由は、気温が下がり始め、ゴキブリが寒さを避けるために屋内に侵入することが多くなるからです。ゴキブリは夜行性で、ゴミ箱や台所。浴室などあらゆる場所に生息しています。ゴキブリは病原菌を運ぶ可能性があるため、健康上のリスクを避けるためにも早めの対策が重要です。
強い生命力をもち、短期間に大量の卵を産んで繁殖するため、駆除に苦労するケースも多くあるでしょう。
カメムシ
秋の害虫「カメムシ」も、特に農業や日常生活において悩ましい存在です。カメムシの一番の特徴は、防御機能として不快な臭いを放つことで、捕まえたり、叩いたり刺激すると強烈な臭いを放ちます。
秋になると多くのカメムシが発生し、家の中に侵入してくることがあります。
その理由としては、秋になると、カメムシは冬眠の準備を始めます。そのため、温かい場所を求めて家の中に侵入してくることが多くなります。
特に日当たりの良い壁や窓に集まることがあり、その後、隙間を通って室内に入ってくるようになります。
ノミやダニ
梅雨から夏の時期以外に、秋の害虫として「ノミ」や「ダニ」もよく知られています。人やペットに寄生し、健康上の問題を引き起こすことがあります。
非常に小さい虫で、哺乳類や鳥類の血を吸うことで生きており、特に犬や猫などのペットに寄生します。人間も刺されることがあります。
また、ダニの糞や死骸はアレルギーの原因となり、喘息やアトピー性皮膚炎を引き起こすことがあります。
秋はまだ暖かさが残り、湿度も比較的高いため、ノミやダニにとって繁殖に適した環境です。さらに、ペットが外出する機会が多く、ノミが家の中に持ち込まれることがあります。
チャドクガ
秋の害虫「チャドクガ」は、街路樹などのツバキ科の植物を食害するガの一種であり、その幼虫（毛虫）は人に強いかゆみや皮膚炎を引き起こすことで知られています。
秋になると、春に孵化した幼虫が再び成長し、再度発生するため、特に10月前後に見かけることが増えます。また、気温が適しているため、この時期に再度繁殖が活発になることがあります。
チャドクガに刺されると、強いかゆみや発疹や赤みが発症します。皮膚炎が発生した場合は、すぐに水で洗い流し、皮膚科を受診することをおすすめします。
スズメバチ
秋の害虫「スズメバチ」は、特に秋にかけて活動が活発化する危険な昆虫です。スズメバチは非常に攻撃的で、刺されると強い痛みを伴ううえ、アナフィラキシーショックなどの重篤なアレルギー反応を引き起こすことがあります。
スズメバチは春から巣作りを始め、夏にかけて働きバチの数が増加します。秋になると、巣が最大規模に達し、エサを求めて働きバチが非常に活発になります。女王バチを新たに育てるために、巣を防衛する行動も攻撃的になります。
また、秋は食料が少なくなるため、スズメバチはエサを求めて人間の食べ物や甘い飲み物に近づくことが多くなります。この時期は人間との接触が増え、刺されるリスクが高まります。
スズメバチは予防と早期発見が重要ですが、危険を感じたら専門家の助けを借りましょう。
秋に害虫が出る原因
他の季節と比べて、秋にはたくさんの害虫が出てきますが、どのような理由が考えられるのでしょうか。秋に害虫が出る原因についてご紹介します。
日当たりの悪さ
秋は夏と比べて日当たりが悪くなることから、害虫の発生リスクが高まります。日が十分に当たらないことで、植物が丈夫に育たず抵抗力が落ちることで害虫の増殖が進みます。
植物はなるべく日当たりの良い場所で栽培しましょう。
乾燥や多湿
乾燥や多湿などの環境も影響します。乾燥すると植物が水分を吸収できず弱り、多湿だとカビや菌が繁殖します。
水分量を維持するためにも、水やりの量や頻度は気をつけましょう。
秋の害虫対策
秋が来る前に適切な対策法を知り、害虫の発生を防ぐことが望ましいでしょう。今からでもできる、秋の害虫対策を紹介しますので、参考にしてみてくださいね。
落ち葉や枯れ葉を処理する
秋の害虫対策として「落ち葉や枯れ葉を処理する」ことは、害虫の隠れ場所や繁殖地を取り除くために重要です。落ち葉が溜まると害虫が潜み、冬を越して再び活動する原因になります。
葉の下は湿気がこもりやすく、多くの害虫にとって理想的な生息地となるため、防ぐことで害虫の発生を抑えることができます。
こまめに掃除し、集めた落ち葉は適切に処分することで、害虫の発生を抑える効果があります。
落葉や枯れ葉を掃除する際に、すでに害虫が潜んでいる可能性があるため、手袋を着用し、直接触れないようにしましょう。一度の掃除だけでは不十分なので、定期的に掃除をして常に清潔な環境を保つことが大切です。
庭に虫が出る原因
湿気：虫の好きな湿気のある土壌
エサ：樹木や植物の葉や茎、人間の食べかすなどが集まる
隠れ処：日中日の当たらない大きな石の下やコンクリートの割れ目、プランターの下などが多くある
これらが庭に揃っていることが、害虫の住みつく要因となります。
水たまりを作らない
秋の害虫対策として「水たまりを作らない」ことは、害虫の発生を防ぐために重要です。水たまりは、蚊などの害虫が卵を産む場所になるため、放置すると繁殖を助長します。
定期的に庭や家の周囲を確認し、不要な水たまりをなくすことで、害虫の増殖を防ぐことができます。
水たまりになりやすい場所として、「植木鉢の受け皿」「水の入ったバケツやじょうろ」「ペットの飲み水」などをチェックしましょう。
寝具を洗う
秋の害虫対策として「寝具を洗う」ことは、ダニやノミなどの害虫の繁殖を防ぐために重要です。
寝具はダニやノミの温床になりやすいため、定期的に高温で洗うことで害虫やその卵を殺菌し、発生を抑えることができます。
汗をかきやすい夏場以外の寒い季節でも、1週間に1度は洗濯をしましょう。
駆除剤をまく
秋の害虫対策として「駆除剤をまく」ことは、害虫を効果的に退治するための方法です。庭や家の周囲に専用の駆除剤を撒くことで、害虫を殺したり、寄せ付けないようにすることができます。
駆除剤にはくん煙タイプや毒餌タイプなどさまざまな種類がありますが、中には人体に害が出る可能性のものもあります。
使用する際は、説明書に従って適切な量と頻度で撒くことが大切です。
業者に駆除や対策を依頼する
ホームセンターのアイテムなどを使い、害虫対策や駆除をすることもできますが、くり返す害虫対策は業者に依頼することをおすすめします。
害虫が住みつかないために定期的な清掃や侵入経路を塞ぐことなどは欠かせません。
必要に応じて業者に依頼することで、家庭や庭の害虫の発生状況を詳しく調査し効果的な駆除剤や方法を使用して、害虫を確実に駆除します。
業者に依頼することで、自分で対処しきれない害虫の問題を専門的に解決でき、しっかりと対策できるでしょう。
害虫対策を専門業者に依頼して、快適に秋を過ごそう！
秋の訪れとともに、害虫の活動も活発になります。特に、ゴキブリやスズメバチ、ダニなどが家の中や庭で見られることが増える時期です。害虫が引き起こすトラブルを未然に防ぐためには、専門業者に依頼するのがおすすめです。
プロの業者は、最新の技術と専門知識を活かして、害虫の発生を徹底的に調査・駆除します。適切な薬剤を使用し、家や庭を害虫から守るための予防策も提案してくれる点も期待できるでしょう。
さらに、安全性に配慮し、家族やペットに対しても安心してサービスを提供してくれるのも安心ですね。
この秋、快適な生活を確保するために、専門業者に頼んで害虫対策をしっかり行いましょう。面倒な対策やトラブルを専門家にお願いして、安心して楽しく秋を過ごしましょう！
